
味の素株式会社
バイオ・ファイン研究所 プロセス開発研究所
プロセス開発研究室 セイボリーグループ
洗 洵(せん・じゅん)様
聞き手 プレジデント総合研究所 佐藤智洋
神奈川県川崎市にある味の素バイオ・ファイン研究所は、「アミノ酸」や「発酵技術」をベースに先端研究を行う。同研究所のプロセス開発研究室では、部署全員でのアクティビティとして「ビジネスゲーム研修」を導入した。
講演や講義ではなく、あえて「ゲーム研修」を選んだ理由とは。導入の背景と実施後の変化について、担当の洗氏に聞いた。
課題
チーム単位で完結する仕事が多くなりがち。
多様なバックグラウンドを持つ人材が早期に融合し、シナジーを生み出す
『チームビルディング』の必要性を感じている。
効果
普段の業務では接点の少ないメンバー同士の会話が増えた。
コミュニケーションが活性化したことで、
新しい気づきやイノベーションが生まれることを期待しています。
── 今回、部門での新たな取り組みとして「ビジネスゲーム研修」を導入されました。どのような狙いがあったのかお聞かせください。

洗 私が所属するプロセス開発研究室は、高度な専門知識を持つメンバーが集まる研究開発の部署です。業務の特性上、どうしてもチーム単位で完結する仕事が多くなりがちです。一方で、組織としては異動者やキャリア採用のメンバーも増えており、多様なバックグラウンドを持つ人材が早期に融合し、シナジーを生み出すチームビルディングの必要性を感じていました。
また、業務の性質上、ビジネスの最前線とは少し距離があることも課題でした。そのため、もし可能であれば、ビジネスパーソンとして必要な「リーダーシップ」や「自律的な動き方」といったインプットを得る機会も同時に作れたらと考えていました。
── 多くの研修手法がある中で、なぜ「ビジネスゲーム研修」を選ばれたのですか。
洗 従来の講演会や講義形式の研修も検討しましたが、知識として「インプット」するだけでは、どうしても受け身になりがちです。私たちが求めていたのは、学んだことをその場で実践し、「自分事」として腹落ちさせるプログラムでした。
── 実際にゲームを通してシミュレーションを行うことで、定着を図る狙いですね。
洗 そうですね。ゲーム形式であれば楽しみながら没入でき、自然と主体性が生まれます。また、今回は1部署単位での開催でしたが、コストの面でも導入しやすく、「自律型人材」としての視点を疑似体験できる点が決め手となりました。

── 管理職と非管理職、幅広い年齢層が混在する中での実施でしたが、当日の様子はいかがでしたか。
洗 実施前は、社歴や役職の異なるメンバー皆が満足できるか懸念もありましたが、アンケート結果は非常に好評で、多くのメンバーが時間を忘れて白熱し、熱意を持って取り組んでくれました。
── 実施後、組織にはどのような変化が生まれていますか。
洗 まだ実施からあまり時間が経っていませんが、「自律型人材」としての意識の高まりや、行動変容の芽を感じています。特に大きな成果は、普段の業務では接点の少ないメンバー同士の会話が増えたことです。今回の研修での学びが共通言語となり、部門内のコミュニケーションが活性化したことで、今後そこから新しい気づきやイノベーションが生まれることを期待しています。
非日常体験で得られるコミュニケーション強化
── 今回の取り組みを振り返っての感想と、今後導入される他企業へのメッセージをお願いします。
洗: 今回改めて、メンバーが楽しみながら自然と交流できる「場」づくりの重要性を実感しました。私たちのような専門性の高い部署こそ、一度業務を離れて「ゲーム」という非日常の視点で向き合うことが、非常によいリセットの場になります。知識の習得だけでなく、体験を通じて「メンバー間のコミュニケーション」を活性化できたこと。それこそが、今回の研修で得られた最大の収穫だったと思います。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。
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